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トランプ大統領のTweetを解析してその結果を元に株式投資するボット(Trump2Cash)の概要

現米国大統領のトランプ氏はTwitterが大好き、特定企業に対して言及しては市場は右往左往している。
このトランプ大統領のTweetを逆手に取った投資システムをGoogleのソフトウェアエンジニアが作ったということで、話題になっている。

www.siliconbeat.com

システムのコンセプトはシンプルだ。

トランプ大統領のTwitter上での発言を常に監視。特定企業について発言した際に、その内容がポジティブなものであればロング(買い)、ネガティブなものであればショート(売り)する。

システムはPythonで記述されており、Google Compute Engine Instance上で動作する。Twitter Streaming APIによりトランプ大統領のTweet内容を取得、Tweet内容、及びどの企業に対しての発言かをGoogle's CloudNatual Language APIWikidata Queryで解析、その結果に応じて投資戦略を決めてTradeKing APIで実際の株取引を行っている。

製作者はこれで株を売買して儲けは寄付する予定とのこと。
肝心の運用成績について、Medium記事公開時は年間想定リターン59%だったようだが、2月10日現時点では9%まで下がっている。システムのパフォーマンスレポートは下記から確認できる。

trump2cash/benchmark.md at master · maxbbraun/trump2cash · GitHub

投資システムとしての性能を評価するにはまだ運用期間が短く時期尚早だが、現在も改善アイディアが活発に議論されており、今後の動向を見守りたい。

Issues · maxbbraun/trump2cash · GitHub

参考:

ソースコード
GitHub - maxbbraun/trump2cash: A stock trading bot powered by Trump tweets

製作者のMediumの記事

medium.com

製作者のTwitter

twitter.com

予測ボットTrump2Cashのアカウント

twitter.com

恋愛工学はアングラカルトとして弾圧するよりもっと周知して白日のもとに晒した方が良い

完全にチラシの裏に書いておけって内容だけれど、気になる記事があったので娘2人の親として恋愛工学についての考えを書いておく。

「恋愛工学」はなぜ危険なのか:女性蔑視と愛の砂漠 - 感じない男ブログ

雑な要約

  • 恋愛工学はただの数あるモテ本のうちの一つ。恋愛工学が流行ったのは藤沢数希氏のマーケティングの妙とSNSによるコミュニティ化、有料コンテンツビジネスの流行によるものと思われる
  • 恋愛工学がデートレイプの原因となるからと糾弾するのは無理筋
  • モテたい人間がモテ本を読むこと自体は各人の自由なんだから好きにさせていいが、恋愛工学は女性蔑視思想、そこから生まれる関係性は女性にとっては不幸な結末になる可能性が高く、その被害者が増えることが問題である。
  • 不幸な事象を減らすためには、恋愛工学を「何やら怪しい手口を使うアングラな集団」として弾圧するよりは、「モテない男がヤリチンに憧れて頑張っちゃってる集団」として白日のもとに晒し、女性側の知識向上と恋愛工学生とおおっぴらに言えなくなるような状況にするのが効果的
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全ての夜泣きに悩む寝不足な両親とその候補に捧ぐ、赤ちゃん生後12週までに夜12時間寝かせるようにする方法

タイトルそのまま、赤ちゃんの生後12週までに、夜間に12時間ノンストップで眠り続けられるようにする具体的な手順を記載する。

本手順によって達成することができるのは下記の状態である。

  • 赤ちゃんが生後12週までに、夜間に12時間、午前中に1時間、午後に2時間、クリブ(ベビーベッド)で静かに寝る(もしくは休む)ことができるようになる。
  • 赤ちゃんが生後12週までに、日中に4回、夜間に0回の食事(授乳)をする週間を身につける。一回の食事は30分程度である。

Buckle up

まだ子供はいないけど将来的に子供がほしいと思っている人、全部読まなくていいのでこんな記事があったことを覚えておいて欲しい。必ず知ってよかったと思う日が来る。

妊娠中でもうすぐ子供が生まれそうな人、おめでとう、本手順を知っておくことで、将来起こるはずだった寝不足な日々を回避することができる。

生後間もないの子供がいる人、毎日大変な思いをしていることと思う。ぜひ本手順を参考に、平穏な日々を取り戻してくれることを願う。

既に12週を過ぎている子供がいる人、残念ながら本手順を実行することは不可能だ。しかしもっとハードだが同様な結果を得ることができる手順はある。以下記事を参考にしてほしい。

orewaka.hatenablog.com 

成功に向けた心構え

赤ちゃんが生後12週間までに夜間12時間ノンストップで眠れるようにするためにはそのためのトレーニングが必要であり、その成功率を高めるためには下記4点の心構えが肝要である。

1.赤ちゃんはすでにいる家族に自身を適合させる必要がある。家族が赤ちゃんに合わせるのではない

新たなメンバーの到来により家族の生活は変化するのは間違いないが、赤ちゃんに合わせて変えてはいけない。赤ちゃんが寝ているときもドアベルはなるし、お兄ちゃんお姉ちゃんは大きな声で笑うし、洗濯機は回す必要がある。赤ちゃんを静かに寝かしておくためにこれらを制限することは家族に負担がかかり、かつ赤ちゃん自身も静かなところでしか眠れなくなる。

2.あなたは親としての子供が従うべきルールを決めていく自覚と責任を持つ必要がある

あなたは、親として子供が従うルールを決める存在であり、子供をそれに従わせる必要がある。いたずらに子供の振る舞いに流されるのではなく、あなたが振る舞いを決め、それに応じるようにガイドしなくてはならない。もちろん子供の成長に従い、自身で意思決定するようになるし反抗もするが、少なくとも幼児期においてはこの関係性を自覚して子供の振る舞いに責任を持つべきである。

3.睡眠は学習可能なスキルであり、あなたが赤ちゃんに教えなくてはならない

睡眠は、話す、歩く等と同様な能力であり、その習得にはトレーニングを必要とする。一方、うまく眠れない、悪習慣があるなどは、その子自身のせいではなくあなたの振る舞いによるものであるという自覚を持つ。

4.スリープトレーニングは親の明確なコミットメントと努力を要する

睡眠週間は自然に醸成させるものではなくトレーニングが必要であり、それを実行するのは親である。実行に向けた計画、必要な環境の準備、断固として実行する決意が必要である。

Phase 1:出生から生後6週目まで

まだスリープトレーニングをはじめることはできない。この時期は母親の産後の体を休めること、家族が赤ちゃんとの新たな生活に慣れることに集中してよい。

注意点は、後ほど修正しなくてはならない悪習慣を身につけないようにすることである。具体的には、泣くたびにミルク・母乳を与える、スイングに置くなどだ。最初は泣いた子供をあやす方法のうちの一つだったのが、6週間の後には、泣いた子供が泣き止む唯一の方法になり、それがなくては泣き止まなくなってしまう。これは、赤ちゃんのせいではなく、あなたがそうトレーニングしてしまっているのだ。これら悪習慣は、赤ちゃん自身が自分で心を落ち着かせることを学ぶときに妨げになる。

また、この時期から赤ちゃんの行動履歴をとるようにする。記述するイベントは、1)食事タイミング、2)食事量、3)排泄行為(おしっこ、うんんち)の3点だ。

テンプレート、及び記入例を用意したので参考にしてほしい。

12w12h_log - Google スプレッドシート

この時期の食事・授乳習慣については、トレーニングははじめていないものの下記をガイドに習慣化していくとよい。

  • 日中の授乳については、最初の6週は2.5-3時間間隔で飲む必要がある。寝ていても起こして授乳する。同様に、2.5時間より短い間隔で授乳しないように注意する。尚、これは健康な状態の乳幼児についてなので、体重増加に対する懸念やその他医師からのガイドがある場合は、そちらに従う。
  • 夜間の授乳については、基本的には日中と一緒、2.5-3時間間隔で与える。少なくとも最初の4週までは寝ていても3時間経ったら起こして授乳する。双子の場合は最初の6週間まで。その後は体重増加に対する懸念がなければ寝る時間を伸ばしてもよい。

最初の6週間は3時間おきに両親も起きる必要があるので、夫婦で協力して睡眠時間を捻出する。例えば10PMから3AMまでは母が、3AMから8AMまでは父が授乳、交替で寝る、など。

夜間の授乳は起こして飲ませるだけ、部屋は暗くしたまま。起こして、授乳して、そのままクリブに戻す。もし夜間泣きやまないようであれば、下記をチェックする。

  • おむつが濡れていないか?

  • ゲップが出たか?

  • 暑すぎないか?おでこをチェック。

  • 寒すぎないか?鼻や手をチェック。

  • 吐き戻していないか?横を向かせて喉のつまりを防ぐ。

  • 体勢が不快でないか?位置を変えてみる。

夜間の睡眠場所は、最初から子供部屋のクリブ・ベビーベッド・布団で寝るのが理想である。両親と同じ部屋で寝かせるのも最初のうちはいいが(12週までくらい)、必ずクリブやバシネットなど、両親の寝床とは別の場所で寝かせること。また将来的に別の部屋に移すための移行措置が必要であることを認識しておく。

日中の授乳と授乳の間は、どの程度寝るかは気にしなくても良い。起きていても、寝ていても後のトレーニングには影響なし。

Phase 2:生後6週目から8週目まで

このプロセスの中で最も大変な2週間である。

Bad NewsとGood Newsがあり、Bad Newsはそれまでどんないい子であろうが大変な状況になるであろうこと、Good Newsは2週間程度で過ぎ去ることだ。

これに対する戦略はシンプルで、心構えしておくことと、悪影響を最小限に抑えることの2点のみ。

この時期、悪習慣が身につかない範囲で赤ちゃんが快適に過ごせるように気遣ってあげる。最もさけるべきは、両親が赤ちゃんの泣き声に対して鈍感になってしまうことだ。15分泣かせっぱなしにしてからケアに行くことが当然となると、赤ちゃんは自分の求めるものを得るために15分泣き続けなくてはいけないと学習してしまう。より強く、より長く泣かなくてはと学ぶ。心を強くもち、しかし鈍感にならず、来るべきトレーニングに向けて2週間をやり過ごそう。

Phase 3:生後8週目から12週目まで

トレーニングの本番を開始する。開始にの前提条件は下記3点であり、もしすべて満たしていない場合は、満たすようになるまで開始を見送る。

  1. 体重が4キロ以上
  2. 24時間で710mlのミルクが飲めるようになっていること
  3. 1人子で生後4週、2人子で生後8週、3つ子で生後12週移行 

トレーニングは下記の4ステップによって成り立つ。

  • Step1:日中授乳習慣の完成(4時間間隔、1日4回)
  • Step2:夜間の授乳を徐々に減らしていく
  • Step3:夜間クリブ(ベビーベッド)で12時間睡眠
  • Step4:日中午前1時間、午後2時間のクリブでの睡眠(お昼寝)

基本的にはこの順序で実施するが、Step 2と3はオーバーラップすることもある。それぞれについて解説する。

Step1:日中授乳習慣の完成(4時間間隔、1日4回)

Step1では下記手順により日中の授乳習慣を完成することを目指す。

  1. 1日を12時間で分割、それぞれを日中、夜間とする。(AM7-PM7/PM7-AM7や、AM8-PM8/PM8-AM8など)
  2. 日中を4時間おきの4ブロックに分割する。(AM7/AM11/PM3/PM7やAM8/PM12/PM4/PM8など)
  3. 4ブロックの冒頭で授乳する。この際、15分前には取り上げ、おむつを変え、ちょうどブロックの開始時刻で授乳できるように調整する。

最初のうち、目標時間よりも早く飲みたがるようだったら、少しだけ(30-60ml程度)飲ませてもよい。しかし通常の授乳は予定通りに実施する。

授乳後に吐き戻すことがあるが、これは正常なことなのでその分を追加で授乳する必要はない。
授乳後に30分たった後、次の授乳まで随分時間があるがお腹が空いていて泣いているようであれば、次まで待たず授乳する。

夜間は従来通り授乳。基本は3時間起きとし、もし間隔が開くようであれば無理に起こして授乳する必要はない。

日中は極力起こしておくように心がける。特に、3、4ブロックは、下記のアクティビティなどにより起こしておき、夜に入眠がスムーズになるようにする。

  • マッサージ
  • 歌とダン
  • お散歩、外出
  • ジャンパルーのような遊具

Step2:夜間の授乳を徐々に減らしていく

Step1で日中の授乳習慣が安定したら、夜間寝る時間を伸ばしていく。

まず夜間はどれくらいの頻度で起きるのか、その子のペースを確認しておく。パターンを把握したら、そのうちの一回に集中して量を減らしていく。

例えば、夜間3回授乳が必要な場合は、止めていく順番は2回目、1回目、3回目などとし、まずは2回目の授乳量や授乳時間を記録、徐々に減らしていき2、3週間で0にする。これを夜間0回になるまで繰り返す。

夜間の授乳の際は、夜間は完全覚醒させないことが重要である。ミルクは飲めるけど目は閉じたまま、動きも少ない、飲み終わってクリブにおいたらすぐに寝る、くらいの状態で授乳できるようにこころがける。コツは下記など。

  • ウンチしていなければおむつを変えない
  • 部屋を暗いままにしておく
  • アイコンタクトしない、話しかけない
  • ミルクを準備しておく

特にミルクを準備しておくことは重要である。子供がミルクを欲しがったら完全に覚醒する前に与えられるように、準備しておくこと。ミルクを作って、温めてとやっているうちに、完全に目が覚め寝付かせるのが難しくなる。

Step3:夜間クリブで12時間睡眠 

Step2がある程度進んだら、入眠習慣を確定するためベッドタイムルーチンを決め、1人で眠り朝まで12時間睡眠できるように。ベッドタイムルーチンは下記例を参考にされたい。

  1. 起きたままクリブに置く
  2. リラックスする音楽を流す(3-10分程度)
  3. お気に入りの音のなる安全なおもちゃや、母の匂いのする毛布を与える
  4. お休みのキス
  5. 部屋を暗くしてドアを閉める

上記の手順は必ずクリブ・ベビーベッドにおいてやる。抱っこはしない。

おそらく最初のうちは上手に入眠できず泣いてしまうが、すぐに抱き上げるようなことはせず、Limited Crying Solutionを使う。

Limited Crying Solution

  • 泣き出してから3-5分おいてから行く
  • その間に一度落ち着いたら、再度3-5分をカウントする
  • 5分後泣いてたら、抱き上げないで夜間の落ち着かせる手段(後述)を試す。アイコンタクト、話しかけはしない。
  • 落ち着いた、落ち着かないにかかわらず1分で部屋を出る。
  • また泣いたら、3-5分おいてからいく。

泣かしておくことに罪悪感を感じるかも知れないが、赤ちゃんは自分自身で落ち着き、眠る動作を学んでいる最中なので心を強く持って対応する。

Step4:日中午前1時間、午後2時間のクリブでの睡眠(お昼寝)

ここまでくれば完成は目前、日中のスリープトレーニングを開始する。

Day time sleeep TrainingはStep3が完了後、12時間寝るようになってから2週間後を目処にはじめると良い。

その頃には、日中の睡眠習慣が分かってくると思うので、それに合わせてベッドタイムルーチンの簡易版を実施すると良い。
午前のお昼寝は1回目と2回目の授乳の間、1時間、午後のお昼寝は2回目と3回目の授乳の間、2時間、それぞれ子供部屋のベッドで眠るように習慣付ける。

赤ちゃんを落ち着かせるための手段について

赤ちゃんが泣いたとき、落ち着かせるための手段は用意しておいたほうがいい。

日中の手段

夜間の手段

  • おしゃぶりを与える
  • お腹を手のひらでポンポン叩く
  • “シー”という音を出す
  • ベビーベッドの中で位置を変え、赤ちゃんが心地よいポジションをさがす
  • ガラガラなるおもちゃ、お気に入りの毛布を渡す
  • 入眠を促すリラックスする音楽を流す

おしゃぶりは将来的に止めなくては行けないことを差し引いても有効な手段である。

その他の注意点

  • 良い習慣は、3日で身につき、破るのにも3日かかる、悪い習慣は、3日で身につき、破るのに7日かかる
  • 病気のときでも、極力スケジュールは守ったほうが良いが、状況によって
  • 最初の6ヶ月は、習慣づけを優先、イベントなどは避けるべき。

終わりに

俺は1人めの子供に対して1歳ころにスリープトレーニングを実施、かなり苦労して達成したが、2人めに本手順を実施したところ、あの苦労は何だったんだと思うほどのスムーズさで同様の状況を達成できた。

この手順の素晴らしさは、子供に依存しない汎用的な実行可能手順として存在すること、測定可能でかつ望ましい効果を目的としていることである。

育児を取り巻く言説は、その研究困難さもあってか各々の経験に基づいた再現が難しいアドバイス、また感情的な議論(泣かせっぱなしでベッドにおいておくなんてありえない!など)が多く、結局自分たちには役に立たないものも多いが、本プログラムは定型化された実行可能な手順により、両親の自由時間の確保と子供の十分な睡眠時間という明らかに望ましい結果を得られる期待がある。

あくまで自己責任だが、検討するに値する内容かと思う。子育て初期の大変さが、少しでも軽減されれば幸いだ。

 

参考:

The Baby Sleep Solution: A Proven Program to Teach Your Baby to Sleep Twelve Hours aNight

The Baby Sleep Solution: A Proven Program to Teach Your Baby to Sleep Twelve Hours aNight

 

 

Web系はSIerの生産性の3割しかないけれどSIerがそのままで良い理由にはならない

興味深いやり取りがあった。

paiza.hatenablog.com

getlife.hateblo.jp

PaizaのWeb系企業の環境はイケててSIerはイケてないという記事に対して、イケてる開発環境なWeb系企業の生産性はイケてないSIerの3割しかないよ、というカウンター記事。

プロマネブログの主張に理があって、いくらイケてる開発環境を使ってようが、そこで作られるものにどれだけ価値を認めてもらえるかは別の話。Web系はSIerをDisってる暇あったら手元の開発環境をモダン化するだけじゃなくて価値創出頑張れよってことで、全くそのとおりだと思う。

破壊的イノベーションを起こしているならいざしらず、nice to have程度なWebサービスを提供しているだけのWeb企業に比べて、古臭くて官僚的だろうがExcel使ってようがWaterfallだろうがJavaだろうが、大企業の基幹システムなどをきっちり仕上げるSIerのほうが市場に創出している価値が大きいというのは事実だろう。

また、Web系上げ記事などによって転職しようと思っている人は、この創出価値が給料に直結するということは理解しておいたほうがいいと思う。別のところで見かけた以下のTweetにもあるように、年収を決める要素としては業界が一番重要。大きな産業、大きな企業のまあまあのポジションの年収は、小さな産業、小さな企業のエグゼクティブのそれを上回る。

まあ年収が下がろうがなんだろうがMacデュアルディスプレイAgile開発したいんだ、って場合はWeb系企業のほうがいいんだろうけれど、それによって自分の市場価値を高めていってより上を目指すんだって場合は、手に入れようとしているスキルと経験がどの業界でどんな価値を認められる期待があるのか、というところまで戦略を立てておいたほうが良い。

個人的には大企業を飛び出して、Web企業を渡り歩いた結果、アガリが何処かの企業のCTOで、年収一千万以下、ストックオプションもなし、みたいなのはちょっと夢がないんじゃないかなと思う。何れにしても、後悔なきように。

itpro.nikkeibp.co.jp

 

と、前置きが長くなったけれど、上記の記事を見て感じたのは別のことだ。

Web系に比べて未だ依然としてSIerのほうが生産性が高いとしても、SIerはそのままでいいのだろうか?

以下を見て欲しい。同じ資料からデータを抽出した情報サービス業の労働生産性推移の日米比較のグラフだ。

f:id:orewaka:20161029124634p:plain

http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/linkdata/ict_keizai_h28.pdf

単位は日本が万円、アメリカが100ドルの数値のため、為替変動無視の1ドル100円固定レートで記載している。

米国が2001年から改善しているのに比べて、日本は2009年からほぼ横ばいである。レポートにも記載されているとおり、アメリカの情報サービス業の中にはAmazonGoogleなどの企業も含められているようで、それらのTech Giantが日本で生まれてないことは差が開いていることに影響しているとは思うけれど、日本の情報サービス業の生産性が改善していないことは注目すべきであろう。

例えばパブリッククラウドの適用について、情報通信白書の平成25年版に日米の比較が載っているが、平成24年時点での日米間の利用実績の差は1.7倍、IaaSなどの基幹系システムでの利用差は2-3倍ある。アメリカではパブリッククラウドの恩恵を理解して利用している一方、日本は二の足を踏みそのメリットを享受せず従来通りのオンプレを使い続けていると考えられる。

総務省|平成25年版 情報通信白書|クラウドサービス利用の日米比較

Agile開発プロセスや、DevsOps、Serverless Architectureなどのpracticeは、別にエンジニアを引きつけるための撒き餌ではなくて、ソフトウェア開発という不確実性の高いプロジェクトをマネジしたり、システムを開発運用するのより最適な形を模索していく努力の中で生まれているものであり、適用することで改善が期待できる。

世界に名だたるInovativeなサービスを生み出すことはできないにしても、産業内のベストプラクティスを普通に適用していって、その恩恵を受けるくらいの変化はしていきたいところである。

なんで日本だとWeb系以外はこういうのに取り組まない(取り組めない)のは何が原因なんだろうか。アメリカだと超大企業のGEでもLean Startupとかできるのに、日本では合理的な判断として、Agileやろうぜみたいにならないのはなんでなんだろうか。

原因と改善策は何れ考えてみたい。

wired.jp

リーンエンタープライズ ―イノベーションを実現する創発的な組織づくり (THE LEAN SERIES)

リーンエンタープライズ ―イノベーションを実現する創発的な組織づくり (THE LEAN SERIES)

 

 

リーン・スタートアップ

リーン・スタートアップ

 

 

いまさらだけどGoogleの2016年版This year’s Founders' Letter(創業者からの手紙)の所感

Googleは毎年、This year’s Founders' Letter(創業者からの手紙)を発行しており、2016年版は4月28日にオフィシャルブログで公開されている。

Official Google Blog: This year’s Founders' Letter

Founders' LetterではGoogleがどのような分野に注力していくかが記載されており、テクノロジーのトレンドを把握するのに参考になる。

下記、いくつか気になった内容のサマリと所感である。

創業当初からのミッション「人々が必要な情報をいかに便利に届けるか」はより重要に

In many ways, the founding mission of Google back in ’98—“to organize the world’s information and make it universally accessible and useful”—is even truer and more important to tackle today, in a world where people look to their devices to help organize their day, get them from one place to another, and keep in touch.

(「世界の情報を整理して、それを世界中からアクセス可能に、便利にする」という1998年創業時のGoogleのミッションは、人々がデバイスを使って予定を管理し、移動し、連絡をとりあう今日において、より重要になっている。)

基本的な彼らのミッションは変わらず重要で、ユーザの利用環境の変化に応じたかたちで、いかに実現するかをGoogleは課題と認識している。

You should be able to move seamlessly across Google services in a natural way, and get assistance that understands your context, situation, and needs—all while respecting your privacy and protecting your data.

(ユーザは自然な形で種々のGoogleのサービスを行き来し、文脈や状況、ニーズに応じた補助をプライバシーやデータが保護されたうえで受け取れるべきである。)

従来の情報へのアクセスは、ユーザがキーワードを入力してそれに応じた情報を得るという形だったが、将来的にはユーザの置かれた状況や性質を自動的に把握し、生活の中で自然な形で提供するような、各個人のパーソナルアシスタントを実現する形になると思われる。

人工知能(AI)の重要性

それを実現するためのテクノロジーが、機械学習(Machine Learning)であり、人工知能(AI)である。

We’ve been building the best AI team and tools for years, and recent breakthroughs will allow us to do even more.

(我々は最高のAIチーム、ツールを作り上げて来ており、近頃のブレークスルーによって、さらに大きなことが成し遂げられるだろう。)

Googleは、自身のミッションを実現するのに重要なテクノロジーがMLであり、AIであることを認識しており、継続した投資を行っている。DeepMindのAlphaGoや、TensorFlowなど個々の取り組みがフォーカスされがちだが、これらはあくまでGoogleのミッションを実現するための活動の副産物であることに注意されたい。

所感

メディアではGoogleの「AI First」という言葉がハイライトされていたが、GoogleのML、AIへの取り組みは、企業のミッションを実現するためにイノベーションを利用していくという観点から、ごく自然のものと感じる。

ML、ALが重要なテクノロジートレンドであることは間違いないが、それ自身が目的にならないように、いかに自分たちの企業のミッションの実現、価値提供に役立たせることができるかを意識する必要がある。

 

翻訳してくてれいるかたがいるので、日本語版を読みたい方は下記参照。

スンダー・ピチャイ(Google)からの手紙(1) - Invest Shift

スンダー・ピチャイ(Google)からの手紙(2) - Invest Shift

スンダー・ピチャイ(Google)からの手紙(3) - Invest Shift

 

ちなみに、本レター本文は現Google CEOのSundar Pichai氏によるもの。

Googleは2015年8月に大規模な経営組織再編を行っており、持ち株会社Alphabetを新たに設立、GoogleGoogle Xなどの並列にAlphabetにぶら下がる形になった。

Official Google Blog: G is for Google

Alphabet Inc. - Wikipedia, the free encyclopedia

Sundar Pichai氏はその際にGoogleのCEOにアサインされている。

sundarpichai (@sundarpichai) | Twitter

Sundar Pichai - Wikipedia, the free encyclopedia

尚、Googleの創業者たちはAlphabetの要職にシフトした。

Larry Page (CEO)

Larry Page - Wikipedia, the free encyclopedia

Sergey Brin (President)

Sergey Brin - Wikipedia, the free encyclopedia

前CEOのEric Schmidt氏は、現在AlphabetのExecutive Chairmanになっている。

Eric Schmidt (@ericschmidt) | Twitter

Eric Schmidt - Wikipedia, the free encyclopedia

子供同士が遊ぶ場においては親のフェアネス(公平性)が不可欠

子どもたちが集まって遊んでいると、あらゆることが起こる。

 

暴行(殴る、押す)、強奪(人のものを無理やり奪う)、無理強い(嫌がることをやる)、仲間はずれ(遊んであげない)、器物破損(ものを壊す)。

 

およそ未就学の子どもたち(~5歳)は自分たちで状況を解決することができない場合があるため、親の監視下で遊び、トラブルが起きた場合は親の介入が必要になる。

親が状況を確認、事の適不適を判断し、状況の解決や内容に応じたペナルティを課す。

 

これだけ見ると、スポーツなどにおけるプレーヤー(子供)とレフェリー(親)の関係に似ているが、大きく異る点がある。

構造的にレフェリーの客観性・第三者性の確保が難しいのだ。

 

親が強く影響を及ぼすことができるのは、基本的に自分の子供だけだ。

監視や状況の判断だけでいえば、自分の子供だけでなく他の子供も対象にすることができるが、何らかの実行力を及ぼす状況になった場合、それぞれの子供の親が実施することになる。つまり、自分の子供が被害者になった場合、加害者側の裁定(加害者であったか、どの程度悪かったか)、およびそれに応じた対応やペナルティ(謝らせる、罪を償わせる、何らかの罰を与える)は、相手の親にまかせることになる。

もし加害者側の親がフェアネスを欠いている場合、被害者側は納得のいく結果を得られず、わだかまりが残る。(悪いことをしたのにたいして怒らない、謝らせない、自分の子供に都合の良い対応しかしないなど)

この状況において、被害者側の親は加害者側の親に指摘することがなかなか難しい。(うちの子がこんなひどいことをされているのに、謝らせもしないなんておかしい、ちゃんと謝らせよ、などとは言いづらい)

これが続くとどうなるか。被害者側の親はその場から離れる。

次に遊ぼうと誘われた時、断るのである。だれも贔屓ばかりして不公平なレフェリー&ラフプレーが多いプレイヤーとの試合はしたくないのだ。

 

子供は思い通りにならないものである。突然悪癖を身につけることがあり(アンパンチブーム)、今日は被害者かも知れないが、明日は加害者になる場合もある。

もし自分の子供が悪いことをしたら、フェアネスを持って被害者側が納得するであろう状況を目指すことが不可欠である。さもないと、自分と子供の周りには試合を組んでくれる友達が誰もいなくなるだろう。

 

なんでこんなことをつらつらと思ったかというと、暴力的な癖がある子でも引き続き友達が多い子と、どんどん周りから人が離れていく子がおり、子供の特徴以外に何が原因なのか気になったからである。

結局、若干暴力的な子供でも、親がきっちり監視し(自分の子供が何かしたらすぐ対応)、トラブル時に適切な対応をする場合(しっかり叱る、謝らせる、責任を取らせるor責任をとる)は、被害者側も溜飲が下がり、関係は継続される。

ラフプレーヤーでも、きっちりファールを取られるのであれば、一緒にプレーするのはやぶさかではないのだ。

 

もし自分の子供が加害者になることが多くかつ周りから人が減っていく場合、それは子供のせいではなく、自分がフェアネスを欠いていないかを省みたほうが良い。

 

余談だが、相手の親を納得させるためのポーズとして自分の子供謝らせるふりをしたり叱るふりをしたりするのはおすすめしない。だいたいバレバレである。

友達におもちゃを貸さない2歳の娘に対する妻の言葉に目からうろこ

小さな子供がいる家庭、お友達を家に呼んで一緒に遊んでいる状況を想像してみて欲しい。

 

自分の子供がおもちゃで遊んでいる時に、お友達がその玩具で遊びたそうにこういう。

「かーしーて」

それに対して、自分の子供はこういうのだ。

「やだ。だってこれ私のだもん。」

 

このような状況に対して、親はどのように事態を収拾すべきか。俺は長らく頭を悩ませていた。

 

逆の立場だったら話は簡単だ。

自分のこどもがお友達のおもちゃを借りようとして、貸してくれなかった場合は、

「お友達がまだ使ってるみたいだから、後で貸してもらおうね。」(依頼タイミングの先延ばし)

もしくは、

「お友達がまだ使ってるみたいだから、こっちのおもちゃを貸してもらおうね。」(代替案の提示)

 などである。

あくまでおもちゃの所有権は相手方(お友達)にあるので、それを貸与してくれる自由はこちらにはないことは、納得感がある。

自分の子供にも、自由にならないことがあることを理解し、我慢することまなぶ良い機会にもなる。

 

しかし、やだと言っているのが自分の子供の時は難しい。

 

「お友達にかしてあげなさい。シェアして仲良く遊びなさい。」

のように言うのはどうか。

これだと、別の場面で逆の立場の時、相手方の所有権を優先した自由意志を尊重していたのに、なぜ自分の場合は我慢しなくてはならないのかという部分に疑問が残る。ダブルスタンダード甚だしい。

 

では、自分の子供にはそのまま遊ばせ、お友達に対して、

「ごめんね、今うちの子が使ってるから、もうちょっと待っててね。」

もしくは、

「ごめんね、今うちの子が使ってるから、別のおもちゃで遊んで。」

のように言うのはどうか。

この場合、逆の立場の時の裏返しなので所有者の自由意志を尊重するという親の立場に一貫性がある。

しかし、これは無制限におもちゃをお友達に貸さない自由を子供に与えることにもなり、家にある全てのおもちゃを貸さないという最悪の事態を許容することに繋がる。ホストとしては相手方の子供にも楽しく遊んで欲しい。

また、こういうときは我慢をしてでもお友達とシェアをすることを学んで欲しいという俺の意向にも反する。

 

それでは、この状態を収集するために、妻は何を言ったのか。

一部始終はこうだ。

 

友「かーしーて」

子「やだ。だってこれ私のだもん。」

妻「違うよ。うちにあるおもちゃは全部ママのもの。友ちゃんに貸せないなら、もうそれで遊んじゃだめ。ちゃんとシェアして。」

子「ぐぬぬ」 

  

エウレカ!なんということか!

すべてのうちにあるおもちゃは妻の所有物で、あくまで子供には使用権を与えていたのに過ぎなかったのだ!あのクリスマスプレゼントも、誕生日プレゼントも、すべて!

 

所有権が妻にある以上、誰に使わせるのかももちろん妻の意向に従う必要がある。

シェアしないことを理由に取り上げる自由も、もちろんあるのだ。これは子供的には不満はあるにしろ、納得感があり、親の立場に一貫性があり、シェアさせることもできる。

 

同様なお悩みをお持ちのご両親方々、ご参考にされたし。

 

余談だが、なかなかスマートな返しで感心した、今後参考にしようと思うという旨を伝えたところ。

「そんなに深く考えてないよ。うちにあるものは全部私のものだからそう言っただけ。もちろんそのMacbook Airも私のものよ。俺くんに貸してるだけ。」

 ぐぬぬ