全ての夜泣きに悩む寝不足な両親とその候補に捧ぐ、赤ちゃん生後12週までに夜12時間寝かせるようにする方法

タイトルそのまま、赤ちゃんの生後12週までに、夜間に12時間ノンストップで眠り続けられるようにする具体的な手順を記載する。

本手順によって達成することができるのは下記の状態である。

  • 赤ちゃんが生後12週までに、夜間に12時間、午前中に1時間、午後に2時間、クリブ(ベビーベッド)で静かに寝る(もしくは休む)ことができるようになる。
  • 赤ちゃんが生後12週までに、日中に4回、夜間に0回の食事(授乳)をする週間を身につける。一回の食事は30分程度である。

Buckle up

まだ子供はいないけど将来的に子供がほしいと思っている人、全部読まなくていいのでこんな記事があったことを覚えておいて欲しい。必ず知ってよかったと思う日が来る。

妊娠中でもうすぐ子供が生まれそうな人、おめでとう、本手順を知っておくことで、将来起こるはずだった寝不足な日々を回避することができる。

生後間もないの子供がいる人、毎日大変な思いをしていることと思う。ぜひ本手順を参考に、平穏な日々を取り戻してくれることを願う。

既に12週を過ぎている子供がいる人、残念ながら本手順を実行することは不可能だ。しかしもっとハードだが同様な結果を得ることができる手順はある。以下記事を参考にしてほしい。

orewaka.hatenablog.com 

成功に向けた心構え

赤ちゃんが生後12週間までに夜間12時間ノンストップで眠れるようにするためにはそのためのトレーニングが必要であり、その成功率を高めるためには下記4点の心構えが肝要である。

1.赤ちゃんはすでにいる家族に自身を適合させる必要がある。家族が赤ちゃんに合わせるのではない

新たなメンバーの到来により家族の生活は変化するのは間違いないが、赤ちゃんに合わせて変えてはいけない。赤ちゃんが寝ているときもドアベルはなるし、お兄ちゃんお姉ちゃんは大きな声で笑うし、洗濯機は回す必要がある。赤ちゃんを静かに寝かしておくためにこれらを制限することは家族に負担がかかり、かつ赤ちゃん自身も静かなところでしか眠れなくなる。

2.あなたは親としての子供が従うべきルールを決めていく自覚と責任を持つ必要がある

あなたは、親として子供が従うルールを決める存在であり、子供をそれに従わせる必要がある。いたずらに子供の振る舞いに流されるのではなく、あなたが振る舞いを決め、それに応じるようにガイドしなくてはならない。もちろん子供の成長に従い、自身で意思決定するようになるし反抗もするが、少なくとも幼児期においてはこの関係性を自覚して子供の振る舞いに責任を持つべきである。

3.睡眠は学習可能なスキルであり、あなたが赤ちゃんに教えなくてはならない

睡眠は、話す、歩く等と同様な能力であり、その習得にはトレーニングを必要とする。一方、うまく眠れない、悪習慣があるなどは、その子自身のせいではなくあなたの振る舞いによるものであるという自覚を持つ。

4.スリープトレーニングは親の明確なコミットメントと努力を要する

睡眠週間は自然に醸成させるものではなくトレーニングが必要であり、それを実行するのは親である。実行に向けた計画、必要な環境の準備、断固として実行する決意が必要である。

Phase 1:出生から生後6週目まで

まだスリープトレーニングをはじめることはできない。この時期は母親の産後の体を休めること、家族が赤ちゃんとの新たな生活に慣れることに集中してよい。

注意点は、後ほど修正しなくてはならない悪習慣を身につけないようにすることである。具体的には、泣くたびにミルク・母乳を与える、スイングに置くなどだ。最初は泣いた子供をあやす方法のうちの一つだったのが、6週間の後には、泣いた子供が泣き止む唯一の方法になり、それがなくては泣き止まなくなってしまう。これは、赤ちゃんのせいではなく、あなたがそうトレーニングしてしまっているのだ。これら悪習慣は、赤ちゃん自身が自分で心を落ち着かせることを学ぶときに妨げになる。

また、この時期から赤ちゃんの行動履歴をとるようにする。記述するイベントは、1)食事タイミング、2)食事量、3)排泄行為(おしっこ、うんんち)の3点だ。

テンプレート、及び記入例を用意したので参考にしてほしい。

12w12h_log - Google スプレッドシート

この時期の食事・授乳習慣については、トレーニングははじめていないものの下記をガイドに習慣化していくとよい。

  • 日中の授乳については、最初の6週は2.5-3時間間隔で飲む必要がある。寝ていても起こして授乳する。同様に、2.5時間より短い間隔で授乳しないように注意する。尚、これは健康な状態の乳幼児についてなので、体重増加に対する懸念やその他医師からのガイドがある場合は、そちらに従う。
  • 夜間の授乳については、基本的には日中と一緒、2.5-3時間間隔で与える。少なくとも最初の4週までは寝ていても3時間経ったら起こして授乳する。双子の場合は最初の6週間まで。その後は体重増加に対する懸念がなければ寝る時間を伸ばしてもよい。

最初の6週間は3時間おきに両親も起きる必要があるので、夫婦で協力して睡眠時間を捻出する。例えば10PMから3AMまでは母が、3AMから8AMまでは父が授乳、交替で寝る、など。

夜間の授乳は起こして飲ませるだけ、部屋は暗くしたまま。起こして、授乳して、そのままクリブに戻す。もし夜間泣きやまないようであれば、下記をチェックする。

  • おむつが濡れていないか?

  • ゲップが出たか?

  • 暑すぎないか?おでこをチェック。

  • 寒すぎないか?鼻や手をチェック。

  • 吐き戻していないか?横を向かせて喉のつまりを防ぐ。

  • 体勢が不快でないか?位置を変えてみる。

夜間の睡眠場所は、最初から子供部屋のクリブ・ベビーベッド・布団で寝るのが理想である。両親と同じ部屋で寝かせるのも最初のうちはいいが(12週までくらい)、必ずクリブやバシネットなど、両親の寝床とは別の場所で寝かせること。また将来的に別の部屋に移すための移行措置が必要であることを認識しておく。

日中の授乳と授乳の間は、どの程度寝るかは気にしなくても良い。起きていても、寝ていても後のトレーニングには影響なし。

Phase 2:生後6週目から8週目まで

このプロセスの中で最も大変な2週間である。

Bad NewsとGood Newsがあり、Bad Newsはそれまでどんないい子であろうが大変な状況になるであろうこと、Good Newsは2週間程度で過ぎ去ることだ。

これに対する戦略はシンプルで、心構えしておくことと、悪影響を最小限に抑えることの2点のみ。

この時期、悪習慣が身につかない範囲で赤ちゃんが快適に過ごせるように気遣ってあげる。最もさけるべきは、両親が赤ちゃんの泣き声に対して鈍感になってしまうことだ。15分泣かせっぱなしにしてからケアに行くことが当然となると、赤ちゃんは自分の求めるものを得るために15分泣き続けなくてはいけないと学習してしまう。より強く、より長く泣かなくてはと学ぶ。心を強くもち、しかし鈍感にならず、来るべきトレーニングに向けて2週間をやり過ごそう。

Phase 3:生後8週目から12週目まで

トレーニングの本番を開始する。開始にの前提条件は下記3点であり、もしすべて満たしていない場合は、満たすようになるまで開始を見送る。

  1. 体重が4キロ以上
  2. 24時間で710mlのミルクが飲めるようになっていること
  3. 1人子で生後4週、2人子で生後8週、3つ子で生後12週移行 

トレーニングは下記の4ステップによって成り立つ。

  • Step1:日中授乳習慣の完成(4時間間隔、1日4回)
  • Step2:夜間の授乳を徐々に減らしていく
  • Step3:夜間クリブ(ベビーベッド)で12時間睡眠
  • Step4:日中午前1時間、午後2時間のクリブでの睡眠(お昼寝)

基本的にはこの順序で実施するが、Step 2と3はオーバーラップすることもある。それぞれについて解説する。

Step1:日中授乳習慣の完成(4時間間隔、1日4回)

Step1では下記手順により日中の授乳習慣を完成することを目指す。

  1. 1日を12時間で分割、それぞれを日中、夜間とする。(AM7-PM7/PM7-AM7や、AM8-PM8/PM8-AM8など)
  2. 日中を4時間おきの4ブロックに分割する。(AM7/AM11/PM3/PM7やAM8/PM12/PM4/PM8など)
  3. 4ブロックの冒頭で授乳する。この際、15分前には取り上げ、おむつを変え、ちょうどブロックの開始時刻で授乳できるように調整する。

最初のうち、目標時間よりも早く飲みたがるようだったら、少しだけ(30-60ml程度)飲ませてもよい。しかし通常の授乳は予定通りに実施する。

授乳後に吐き戻すことがあるが、これは正常なことなのでその分を追加で授乳する必要はない。
授乳後に30分たった後、次の授乳まで随分時間があるがお腹が空いていて泣いているようであれば、次まで待たず授乳する。

夜間は従来通り授乳。基本は3時間起きとし、もし間隔が開くようであれば無理に起こして授乳する必要はない。

日中は極力起こしておくように心がける。特に、3、4ブロックは、下記のアクティビティなどにより起こしておき、夜に入眠がスムーズになるようにする。

  • マッサージ
  • 歌とダン
  • お散歩、外出
  • ジャンパルーのような遊具

Step2:夜間の授乳を徐々に減らしていく

Step1で日中の授乳習慣が安定したら、夜間寝る時間を伸ばしていく。

まず夜間はどれくらいの頻度で起きるのか、その子のペースを確認しておく。パターンを把握したら、そのうちの一回に集中して量を減らしていく。

例えば、夜間3回授乳が必要な場合は、止めていく順番は2回目、1回目、3回目などとし、まずは2回目の授乳量や授乳時間を記録、徐々に減らしていき2、3週間で0にする。これを夜間0回になるまで繰り返す。

夜間の授乳の際は、夜間は完全覚醒させないことが重要である。ミルクは飲めるけど目は閉じたまま、動きも少ない、飲み終わってクリブにおいたらすぐに寝る、くらいの状態で授乳できるようにこころがける。コツは下記など。

  • ウンチしていなければおむつを変えない
  • 部屋を暗いままにしておく
  • アイコンタクトしない、話しかけない
  • ミルクを準備しておく

特にミルクを準備しておくことは重要である。子供がミルクを欲しがったら完全に覚醒する前に与えられるように、準備しておくこと。ミルクを作って、温めてとやっているうちに、完全に目が覚め寝付かせるのが難しくなる。

Step3:夜間クリブで12時間睡眠 

Step2がある程度進んだら、入眠習慣を確定するためベッドタイムルーチンを決め、1人で眠り朝まで12時間睡眠できるように。ベッドタイムルーチンは下記例を参考にされたい。

  1. 起きたままクリブに置く
  2. リラックスする音楽を流す(3-10分程度)
  3. お気に入りの音のなる安全なおもちゃや、母の匂いのする毛布を与える
  4. お休みのキス
  5. 部屋を暗くしてドアを閉める

上記の手順は必ずクリブ・ベビーベッドにおいてやる。抱っこはしない。

おそらく最初のうちは上手に入眠できず泣いてしまうが、すぐに抱き上げるようなことはせず、Limited Crying Solutionを使う。

Limited Crying Solution

  • 泣き出してから3-5分おいてから行く
  • その間に一度落ち着いたら、再度3-5分をカウントする
  • 5分後泣いてたら、抱き上げないで夜間の落ち着かせる手段(後述)を試す。アイコンタクト、話しかけはしない。
  • 落ち着いた、落ち着かないにかかわらず1分で部屋を出る。
  • また泣いたら、3-5分おいてからいく。

泣かしておくことに罪悪感を感じるかも知れないが、赤ちゃんは自分自身で落ち着き、眠る動作を学んでいる最中なので心を強く持って対応する。

Step4:日中午前1時間、午後2時間のクリブでの睡眠(お昼寝)

ここまでくれば完成は目前、日中のスリープトレーニングを開始する。

Day time sleeep TrainingはStep3が完了後、12時間寝るようになってから2週間後を目処にはじめると良い。

その頃には、日中の睡眠習慣が分かってくると思うので、それに合わせてベッドタイムルーチンの簡易版を実施すると良い。
午前のお昼寝は1回目と2回目の授乳の間、1時間、午後のお昼寝は2回目と3回目の授乳の間、2時間、それぞれ子供部屋のベッドで眠るように習慣付ける。

赤ちゃんを落ち着かせるための手段について

赤ちゃんが泣いたとき、落ち着かせるための手段は用意しておいたほうがいい。

日中の手段

夜間の手段

  • おしゃぶりを与える
  • お腹を手のひらでポンポン叩く
  • “シー”という音を出す
  • ベビーベッドの中で位置を変え、赤ちゃんが心地よいポジションをさがす
  • ガラガラなるおもちゃ、お気に入りの毛布を渡す
  • 入眠を促すリラックスする音楽を流す

おしゃぶりは将来的に止めなくては行けないことを差し引いても有効な手段である。

その他の注意点

  • 良い習慣は、3日で身につき、破るのにも3日かかる、悪い習慣は、3日で身につき、破るのに7日かかる
  • 病気のときでも、極力スケジュールは守ったほうが良いが、状況によって
  • 最初の6ヶ月は、習慣づけを優先、イベントなどは避けるべき。

終わりに

俺は1人めの子供に対して1歳ころにスリープトレーニングを実施、かなり苦労して達成したが、2人めに本手順を実施したところ、あの苦労は何だったんだと思うほどのスムーズさで同様の状況を達成できた。

この手順の素晴らしさは、子供に依存しない汎用的な実行可能手順として存在すること、測定可能でかつ望ましい効果を目的としていることである。

育児を取り巻く言説は、その研究困難さもあってか各々の経験に基づいた再現が難しいアドバイス、また感情的な議論(泣かせっぱなしでベッドにおいておくなんてありえない!など)が多く、結局自分たちには役に立たないものも多いが、本プログラムは定型化された実行可能な手順により、両親の自由時間の確保と子供の十分な睡眠時間という明らかに望ましい結果を得られる期待がある。

あくまで自己責任だが、検討するに値する内容かと思う。子育て初期の大変さが、少しでも軽減されれば幸いだ。

 

参考:

The Baby Sleep Solution: A Proven Program to Teach Your Baby to Sleep Twelve Hours aNight

The Baby Sleep Solution: A Proven Program to Teach Your Baby to Sleep Twelve Hours aNight